近況 あれから5年

 BD5を手放してKK4を手に入れて、四国の実家へ戻ってからもうすぐ5年になる。
いろいろな事があったが、黄色いGC8クーペは手放さずに持っている。
当分の間の足にと思って買ったKK4はずいぶん活躍してくれた。 鳴門の大学院へ
通う足に、またいろいろな所へも行った。写真はほとんど残っていないのだが。

 今年、2017年の4月から、また勤めに出る事になった。いつまで続くかは分からないが。
勤務先は20数km離れた所にある。朝は急いで走らねばならず、帰りはクタクタになって
睡魔と戦いながら運転してくるのだ。KK4はじつは時々壊れた。タイベルのコマがずれたり
新品に変えたはずのファンベルトは3年持たなかった。今度の通勤の足はもう少し楽に
乗れて、もう少し頑丈な車がいいと思った。だからKK4を手放して違う通勤車を探した。

 4月当初は、置き場所や燃費などを考慮して、1300〜1500ccクラスの車を探し
このクラスにはスバル車は無いのでスズキのスイフト1500 HT81Sを入手して暫く乗った。
このスイフト、エアコンを入れない時は確かに14km/Lぐらいは走る燃費がまあまあ良い
車だった。しかし、どうもハズレを引いたらしく、元々事故車なのは分かっていたが
走行中、フロント回りからのコトコト音が消えない。エアコンを入れるとガクンとパワー
が落ち燃費が悪くなる。ディーラーで診てもらうと、エアコンのコンプレッサーが寿命
だと言う。修理には10万はかかるらしい。 この車は諦めて次の車を探すことにした。

 燃費や維持費ばかりに気を取られると本質を見失うことに気がついた。
走って面白くない、走るのが苦痛にさえなる車はどうかと思う。FFのスイフトは、
エンジンこそスズキだけあり良かったが、フワフワのブレーキ、FF故のトラクションの
かからなさ等、これは雨の日には危険ですらあった。また軽自動車そのものの、
余りに安っぽい造りなどで職場の人たちに車を見られるのが恥ずかしくなるほどだった。

 次の車は、もうFFは嫌だ。ちゃんとした造りで実用性もあり運転も楽な車、
となるとまたスバルの少々古い車。GF8のMT車で安いのを探した。BE5ブリツェンも
安ければ候補に挙がったのだが、そんな時、また白いBD5のMTに出会った。

 走行10万km。タイベル交換済み。それなりの手入れはしてあるらしいが
やはり少々高かった。しかしBD5はもう出てこないだろう。無理して買った。
それからまた自分で車検を通し、休みの日ごとに手入れして乗れる車に仕上げている。



 BD5。タイヤ、ホイールはGC8後期型純正16インチ。ブレーキパッドはプロジェクトμ。
ボンネット上のエアインテークが変更されている。
樹脂のアンダーカバーは外し、前期型純正オプションのアルミ製アンダーガードを装着。
ビルシュタインの純正ショックは抜けてしまっていたのでカヤバNewSRを入れた。

 以前BD5に乗っていた時にも書いたが、純正ビルシュタインはどうも宜しくない。
ショックを一発で吸収、減衰してくれないのだ。フワフワゆらゆらと揺り返しが来る。
ビルシュ倒立の売りは横剛性の高さらしいが、ショックアブソーバーに求められる性能は
剛性だけではない。ショックを吸収、減衰して初めて仕事をしたと言えるのだ。
このBD5用のKYB NewSR、純正ビルシュを念頭に置いて仕上げられたらしく
正立ながら太いピストンロッドで剛性を確保し、本体は拡管(ナックル取り付け部はそのままで
他を太く加工すること)して容量を稼いでいる。名より実を取ればKYBになるのだろう。

 BD5は現在、快適な通勤の足として活躍している。思った通りに加速して思った通りに曲がり
止まる。私の体にはどうもこの古いスバル車の感覚がしみついてしまっているのだ。



 GC8。現在の仕様は、足まわりにKYB SuperSpecial for street 調整式のショックと
おそらくGDB初期型用純正と思われる硬いバネが入っている。ストラットマウントは
STI強化型を装着した。プロジェクトμのブレーキパッドとステンメッシュのブレーキ
ホースで感触の良いブレーキに仕上げている。 乗り味はもうスポーツカーにかなり近い。
休日の気分転換に。またBD5を使わない時の通勤にも使っている。

 GC8とBD5。どちらもBC5レガシィの基本設計、プラットフォームを用いているが
乗り味は全く異なる物になっている。GC8は痛快なスポーツカー、BD5はジェントルなセダン。
BC5から続く一連の流れについては、また後日書こうと思っている。

 いつになるかは分からないが。


 

 

 

 

 

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