アーシングケーブル(もどき)の製作、取り付け

 近頃巷で“アーシング”なるものが流行っている、らしい。
大容量の電装品を一度に使用すると、バッテリーのマイナス側の
容量が不足し、各々の電装品に必要量の電流が流れなくなり、
特に最近のクルマではエンジンのマネジメント用ECUの動作不良?
を引き起こすので、対策としてバッテリーのマイナス側を強化する、
というもの(らしい。)更に、スパークプラグの火花をとばした後の
電流を効率的(?)にバッテリーのマイナス側へ戻すことにより、
点火を安定させ、中低速トルクをアップさせる(ホンマかいな?)
 具体的には、バッテリーのマイナス側端子からボディ及び
エンジンブロックなどへ本来アースされている配線の容量アップ、
配線を追加することのようです。 理論及び効果の真偽はともかく、
実際に既にアーシングケーブルなるものが市販されているようです。
インプレッサ用で15,800円!(きゃー高い!)。
 で、レオーネ号の場合、ECUなんてはじめから付いていないけれど、
ラジエーター冷却ファンが電動ファンなので(スバル1000からの伝統で)
エアコン使用時に、ラジエーターのファンとエアコンコンデンサー冷却ファン
が両方回ると、各々のファンの回転がおそくなり、(電流の取り合い、特に)
アイドリング時)2個回ってる意味がなくなる、さらにライトを点けるともっと
悲惨になるので、この現象の回避の為、マイナス側配線を(ほんの少し)
強化してみました。

 まず、ボンネットを開けて、どこにケーブルを繋いでアースさせるか見当
をつけます。市販のアーシングケーブルは5〜6箇所くらい繋いでいるみ
たいですが、そんなに繋げるのは面倒なので、今回はボディ側2箇所、
エンジンブロックへ1箇所繋ぐことにします。 また、市販の高級な
アーシングケーブルはいかにも、っていう感じの太い配線を使用しています
が、今回はオートバックスなどのカーショップで入手できる配線用銅線の
うちで最も太い、2.0sqのものを使用し、同じく市販の丸型端子及びクワ型
端子を使用しました。

 で、繋げる位置の見当がついたら、現物合わせで銅線を切ります。
あとはバッテリー側の方に丸型端子を、車体及びエンジン側にクワ型
端子を付けて、ボルトに共締めで装着してしまえば完了。実に簡単。

 バッテリー側は3本の配線をひとつの端子に
つなげるので、いっぺんにはカシメられません。なのでハンダ付けしました。
写真左側がレオーネ用、右側は同時に作ったジェミニ号用。ちなみに
ジェミニ号はバッテリーのマイナス側配線がレオーネ号より太い=
大容量なこともあり、今回追加する配線は2本としました。勿論接合部は
このあとビニールテープでぐるぐる巻きにして絶縁しました。


装着例;バッテリー側。ボディ側ひとつは、すぐ近くのヘッドライト裏側に
繋ぎました。(ここは本来吸気用の樹脂製ダクトがある場所です)


エンジン側接続個所。


ボディ側もう1箇所はイグニションコイルの取付けステーと共締めにしました。

 今回は構想から取付けまで1時間以内、材料費1000円未満で簡単に
作ってみました。(ジェミニ号と2台分) 市販品のように豪華!にするには、
接続個所を増やす、ケーブル用配線も例えば安物のブースターケーブル
などの線を使えば、かなり大容量のものができます。端子は真鍮の板を
加工すれば自作できそう。見た目重視でいくなら、配線はOFCの高級
スピーカーコードなどを使えば豪華なものが出来そうです。それでも
15,800円よりは安くできると思います。

 で、効果の程は...?  電動ファンは以前より元気になった、
かもしれない...。 低速トルクのアップ、なんて今回はエンジン側は1箇所
しか増設していないので、勿論体感できませんが。水平対向は両方のシリ
ンダーブロックから増設した方がいいのかも?????

 

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